マンション西側ベランダの盆栽生活。
盆栽

盆栽を実生から育てる【種の採取と植え方】 

盆之助
盆之助
家の近くでも沢山種が取れた。

公園や神社は色んな樹がある。

10月から11月にかけては、街中や公園や寺院などでは多く盆栽の素材となる種が取れます。盆栽で人気なる樹種から珍しいものまで手に入るため、それぞれの種類ごとに種をまとめてみました。

盆栽の実生種の採取方法

採取場所

盆栽の素材となる種は、自宅に近くの街路樹、公園や寺院などで見つけることができます。

公園や寺院の樹から種を直接は取ってはいけませんが、地面に落ちている種子を取って持ち帰ることは誰も何も言いません。

公園や寺院で種を採取するときは、管理している方に一声かけると間違いありません。私は都立公園や国立公園の管理人の方に一声かけて取らせともらってます。

採取の仕方

種を探すところから楽しみは広がります。

種は落ちたものを拾うだけですので、種が落ちる時期を見計らって、採取をしに行きます

欲張ってたくさんの種を拾うと、持って帰ったときに、どの種類かわからなくなるので、小分けにできるジップ付きの袋があると便利です。

また、図鑑などを一つ持っておくのも便利です。私の愛読書は「秋の樹木大図鑑」林将之著です。

盆栽の実生種の保存方法

種子の保存方法ですが、湿った種(果肉のある種)と、乾いた種(翼のある乾いた種)で保存方法は違います。

どちらも種を取った後、種を寒さにさらします。冷蔵庫に保存するか寒い屋外で冬を越させます。そのあとに春になってから種をまきます。

または、「採りまき」といって、秋に採った種をすぐに鉢やプランターなどに撒き、翌年の春まで発芽を待ちます。

採りまきの方が、保存してから撒くより発芽率が良いといわれています。採りまきを行う際には、土は乾かさないようにして置くことが必要です。

湿った種の保存

湿った種では乾燥をさせると発芽しにくくなります。

果肉を取ったあとすぐに「採りまき」するか、湿った砂やキッチンペーパーなどに入れて冷蔵庫や屋外の涼しいところに保存します。

イチョウ、どんぐり、かりん、キンカン、オリーブ、タチバナモドキなど実が付くものが多いようです。

乾いた種の保存

乾いた種は乾燥をさせた状態を保ちながら保存させます。

紙袋に入れた種子と一緒に乾燥材を入れておくと良いでしょう。

松、ケヤキ、モミジ、シャラ、ヒメシャラ、など乾いてあるものはそのまま乾燥させて冷蔵庫などで保存します。

乾いた種を、湿った種と同じ様な保存をすると種の中身が腐ってしまい、翌年の春には使えなくなることが多いです。

盆栽の実生種の植え方

秋の「採りまき」、春の「種植え」

種を採取してきてから、種を植える方法は大きく2つあります。

「採りまき」と言われる秋にすぐに植える方法と、春まで種を保存してから植える方法です。

どちらも種を植えるところは同じですが、植える時期の違いで発芽率が変わると言われています。秋の採り撒きの方が発芽率は良いと言われています。

水に浸けて種を選別

種を植える前に、種を一晩水に浸しておきます。

種を浸すことで、発芽しない種を分けることができます。水に浮く種は基本的には発芽しません。

水に浮いた種を割って見てみるとその理由がわかります。種の中が腐っていたり、空洞になっているのもばかりです。

盆栽の実生 近くで取れる実生種

松柏類

黒松

 

松の種は、松ぼっくりの中にあります。

羽をの間を見ると、羽よりも薄い羽があります。それをピンセットなどで引っ張ると先端に、種を付いて出てきます。

種がない松ぼっくりもありますので、大きい形のしっかりとした松ぼっくりを採取しておくと良いです。

採取は10月~冬にかけて、松ぼっくりのカサが開き始めます。また、カサは水に濡れると閉じてしまいますので、持ち帰った松ぼっくりを数日乾燥させると開きます。

3月の発芽の様子です。

雑木類

けやき

けやきの種は枝先の葉っぱの付け根あたりに無数に付いてます。

関東では10月ころから枯れ枝が落ちてくると枝に種が残ったままで、簡単に採取できます。よく見ると地面にも落ちていますが、踏まれたり、種の中にが空であったりします。

3月の発芽しました。写真は十字葉がひらいており、その先から次の芽が出てきています。ほうき立ちをこの枝で作ります。

もみじ、カエデ

 

もみじの種は、羽が付いたプロペラ用になっている根元に種があります。

一口にもみじと言っても、葉の形は様々で、種類もとても豊富です。種を採取する親の木を見て、葉の形の良いものから採ると良いです。

盆栽で一般的に良いとされる葉は切込みの深い葉で、樹全体の枝が細かく、繊細に広がってるものが良いと言われています。

もみじの発芽の様子です。盆栽様に仕立てるときは、立ち上がりが単調ならないようにアミをかけて立ち上がりの曲づけをすると楽しいです。1週間くらいでアミは外します。

イチョウ

 

イチョウの種はぎんなんで有名です。

硬い殻を割ると中にやわらかい子房があります。

種を植えるときは、種の両先端を切って穴を空け、植えていきます

また、オスとメスの樹がイチョウはあります。銀杏が付くのはメスの樹だけです。メスの種は三角形だと言われてますが、最終的には樹が大きくなってみないと分からないそうです。

発芽の様子です。まっすぐに伸びるのがイチョウの特徴の様です。

ドングリ(コナラ、ミズナラ、マテバシイ、シラカシなど)

どんぐりにも色んな種類があります。

盆栽にしたい親樹を選んで採取すると良いと思います。

写真はシラカシのドングリです。ドングリのもとの樹には、広葉樹と常緑樹がありますので、好きな樹のドングリを採取すると良いです。

コナラの発芽です。

マテバシイの発芽直前の様子です。

アカシデ

シデの樹には、いくつかの種類があります。

盆栽として有名なのもで、イワシデがありますが、その他いもアカシデ、クマシデ、イヌシデなどがあります。写真は家の近くの公園にあったアカシデです。樹に付いている時は、ホップの様な房を持ち、その中に種があります。種はとても小さいです。

 

ヒメシャラ

ヒメシャラは赤い幹で有名です。三大美樹に挙げられているようです。

私もこの幹が大好きです。種は、シャラとサルスベリとよく似ていますが、種の大きさや形がやや違います。

ヒメシャラの種の大きさは、シャラよりも小さく、形は先端が尖っています。サルスベリは先端が丸いです。種は、この四つほどの鞘の中にあり、鞘が開くと平らな種が出てきます。とても小さいです。中身がすでに落ちてなくなっているものもあります。

発芽の様子です。

シャラ(なつつばき)

シャラはナツツバキとも言われています。名の通りヒメシャラとよく似ています。種はヒメシャラよりも大きいです。

オリーブ

オリーブ盆栽は珍しいですが、素敵な盆栽ができます。私の家の近くの寺院に、オリーブの樹があります。落ちたオリーブをいただきました。

花物盆栽

サルスベリ

サスルベリは、ヒメシャラやシャラの種と似ていますが、種は全体に丸くなっています。種は8つほど開いている鞘の間にあります。

 

実物盆栽

コムラサキ

写真の種は黒くなってしまいましたが、実を開くとすごく小さな種が1つ入っています。

ムラサキシキブの発芽の様子です。とても小さい芽です。

ピラカンサ(タチバナモドキ)

写真はタチバナモドキです。ピラカンサには大きく2つあり、もう一つがトキワサンザシです。タチバナモドキはオレンジ色で、トキワサンザシは赤色の実をつけます。

カリン

中には100を超える複数の種があります。黒くてぬるぬるとしていますので、洗ってから種を植えます。

発芽の様子です。かりんはとても発芽力があります。