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硬質赤玉土と普通赤玉土の違いって?【赤玉土の選び方と4商品を調べてわかったこと】

盆花
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盆栽には赤玉土の硬質が良いと言われるけどどうしてなの?
みう
みう
硬い方が土が崩れにくくて、長期にわたって鉢の中で赤玉土の粒が安定した状態に保ってくれるから良いと言われています。

普通赤玉土は崩れやすく、1年くらいで植え替えが必要な状態になりやすい土です。

硬質赤玉土は粒が硬く崩れにくいので、普通赤玉土に比べて植替え作業の回数が少なくなると言われています。

土が安定していた方が鉢の中の変化が少なく、水やりや鉢の状態を観察する上でもわかりやすいので硬質赤玉土の方が有利に働きます。しかし、必ずしもすべて硬質赤玉土が良いわけではないので、自分の植物の性質や植替えの頻度に合った土を選ぶことが大切です。

硬質赤玉土と赤玉土の違い【初級編】

みう
みう
4種類の土を買って調べてみました。土ばかりで置き場所に困ってしまいますが、これも勉強のためです。

今回は3つのメーカー(4種類)で比較をしました。検証実施期間は4月中ですので、春の植え替え直頃の土の状態だと思ってもらえると良いかと思います。

検証対象の赤玉土はこちらです。少し購入後の条件が違いますので、ご参考までに記入いたします。

①鹿沼興産(普通赤玉土、購入直後)
②プランテーションイワモト(硬質赤玉土、購入直後)
③二本線赤玉土(硬質赤玉土、自宅で3か月自然乾燥後)
④三本線赤玉土(焼成硬質赤玉土、購入直後)

※ご存知の方は、三本線赤玉土の袋のデザインが違うとお気づきだと思いますが、三本線赤玉土はプランテーションイワモトさんの焼成硬質赤玉土の商品名です。5ℓを購入すると写真一番右側の袋に入っています。

見た目の違い

写真では見た目の違いはあまりわかりません。

写真左から、

①鹿沼興産(普通赤玉土)
②プランテーションイワモト(硬質赤玉土)
③二本線赤玉土(硬質赤玉土)
④三本線赤玉土(焼成硬質赤玉土)

硬さの違い

次に硬さの違いですが、指で潰してみました。

粒の崩れ具合が少し違ってきていると思います。

①鹿沼興産、②プランテーションイワモトの硬さ

写真左側①鹿沼興産と、右側②プランテーションイワモトの比較です。↓

③二本線赤玉土、④三本線赤玉土の硬さ

左側③硬質赤玉土(二本線赤玉土)と、右側④三本線(焼成硬質赤玉土)の比較です。↓

ここが一番大切なところかもし知れません。崩れにくいことが、硬質赤玉土には大切なところです。土の三要素である物理性のところです。団粒構造が維持されることが、自然界とは違い、植木鉢ではとても大切になります。

乾燥の違い

鹿沼興産普通赤玉土)、②プランテーションイワモト(硬質赤玉土)、③二本線赤玉土(硬質赤玉土)の袋の結露の具合を見てもらえれば一目瞭然です。

①鹿沼興産(普通赤玉土、購入直後)

②プランテーションイワモト(硬質赤玉土、購入直後)

③二本線赤玉土(硬質赤玉土、自宅で3か月自然乾燥後)

③二本線赤玉土は3か月自宅で自然乾燥をしていますので、結露はほとんどありませんが、購入直後(3か月前)は日光にあたると袋の中には結露がありました。ということは、3か月でかなり乾燥が進んでたことになります。

値段や表記の違い

値段(税込み) 表記
①鹿沼興産 239円(3ℓ) 100%天然乾燥品
②イワモト 360円(5ℓ) 硬質(最高級)
③二本線 408円(5ℓ) 硬質(最高級品)
④三本線 480円(5ℓ) 超硬質(最上級品)

袋やホームページ内にある表記を書いてみました。

硬質赤玉土の表記については、各メーカーごとに書いてあるようで特別な決まりがあるわけではないようです。そのため、「硬質」や「高級品」などで赤玉土の硬さが判断できるわけではないようです。なんとなく硬いのかなといったイメージで選ぶしかないようです。

乾燥させてあるかの違い

ここまで、普通赤玉土と硬質赤玉土の見た目や硬さなどについて書いてきましたが、結局何が違うのかと言えば、赤玉土の乾燥処理の違いだけです。

各メーカーごとにどのように処理をするかが違っていて、「自然乾燥」「天然乾燥」「独自乾燥」など表記はメーカーごとに違っています。

みう
みう
購入後、すぐに使えるようにメーカーで乾燥処理をしています。購入してきて数か月も自分で乾燥処理をしないといけないとしたら、とても面倒ですよね。

 

硬質赤玉土が良いと言われる理由【中級編】

みう
みう
理想的な土の条件は保水性、通気性、排水性に優れていることです。硬質赤玉土が盆栽にとって良い理由は、この3つが優れており、また粒が崩れないから長い期間植替えがいらないためです。粒が崩れれば微塵が鉢の中で詰まってしまい酸欠になります。

盆栽は小さな鉢の中で育てますので、根の成長が活発であれば土が崩れていなくても根によって鉢の中はいっぱいとなり目詰まりを起こします。逆に根に余裕があっても土が崩れて微塵が多くなると鉢底にたまり通気性が悪くなります。

土が崩れず長期間安定しているから良い

何度も繰り返しになりますが、硬質赤玉土は崩れにくく長期に安定していることが最大の特徴です。土壌の物理性が維持されることが何よりも大切になります。土壌の物理性(土壌の三要素については詳しくは↓

【盆栽の水やりを検証】乾いたらタップリとは本当だった。 この記事は読むのに10分位かかります。目次を利用してください。 水やりの基本について【初級編】 盆栽に限らず...

保水性があるから良い

硬質赤玉土は保水性に優れています。硬い土なのですが、水分をしっかりと保持してくれます。また、硬質赤玉土と普通赤玉土では実は保水性に違いがありました。それは次の項でお伝えします。

通気性・通水性があるから良い

硬質赤玉土は一般的に通気性や通水性が良いと言われています。その理由は粒が崩れにくく長い時間にわたって粒と粒のすき間が維持されるからです。そのため、通気性が良いとされています。

根も空気がないと酸欠状態となり樹が弱ってしまいます。鉢の中の通気性を良くしておくことがとても大切で、それを示すものが通気性です。また、水がたまったままでも酸欠になりますので、通水性と合わせた排水性も大切になります。

みう
みう
保水性が良いのに通気性・通水性が良いって、なんだかとても矛盾していますよね。赤玉土以外の土を知れば納得できると思いますが、ここでは難しい話はなしでいきましょう。 

硬質赤玉土と普通赤玉土のよくある誤解【上級編】

みう
みう
硬質赤玉土は乾燥しやすいと言われているけど、同じ土なのになぜでしょう。土自体は変わらないはずです。

ここでは、土の三相分布をもとに「普通赤玉土」と「硬質赤玉土」の違いをみていきたいと思います。かなりマニアックな内容で、しかも私的な意見も多いところですので、面倒でしたらここは飛ばして読んでください。

「硬質赤玉土」は乾燥しやすいの誤解

みう
みう
硬質赤玉土の方が普通赤玉土より液相率が高いです。乾燥が進めば進むほど土は硬くなりますが、それにともなって保水力も増えることになります。意外と思うかも知れませんね。詳しく見ていきましょう。

①普通赤玉土(鹿沼興産、購入直後)→黄色
②プランテーションイワモト(硬質赤玉土、購入直後)→緑
③二本線赤玉土(硬質赤玉土、自宅で3か月自然乾燥後)→青
④三本線赤玉土(焼成硬質赤玉土、購入直後)→紫

私が硬質だと思った順位並べてみました。①が普通赤玉土で、④に近づくほど硬質です。

硬質になると液相率(保水性)が増える

私も結果を見て意外でした。

硬質赤玉土になれば液相率が増すことがわかりました。一般的に硬質赤玉土は乾燥しやすいと言われていますが、乾燥とは逆の水分割合が多いという結果となりました。初期の状態では硬質赤玉土の方が水分割合(液相率)が多くなっています。

赤玉土は乾燥させてから使うと保水性が上がる

赤玉土は乾燥が進めば硬くなり硬質赤玉土になります。乾燥後の①→①”は明らかに差が出ています。②→②”は乾燥が進んだことでわずかですが液相率(保水性)が高くなっています。

同じ赤玉土にしては①”は②、③、④に比べて差が大きくなりすぎていますので、こういうデータは注意が必要です。

「普通赤玉土」は乾燥しにくいの誤解

みう
みう
普通赤玉土は気相率が高いので、空気が多くあることになります。そのため、硬質赤玉土に比べ乾燥しやすいと考えられます。ただ、普通赤玉土は決して乾燥しやすいといった印象がないと思います。多くの方が普通赤玉土は乾燥しにくいというのはどうしてでしょうか。

普通赤玉土の方が気相率が高い

年月が経つと土は崩れますので、土の状態は変化して液相率は高くなり、気相率は低下します。初期の段階では普通赤玉土の方が気相率が高いことがわかります

空気の割合が多ければ乾燥も早く進むので、硬質赤玉土よりも普通赤玉土の方が乾燥しやすいと考えらます

では、なぜ普通赤玉土の方が乾燥しにくいと言われるのでしょか。

突っつくから土が崩れて保水性(液相率)が上がる

盆栽では植替え作業をするときに必ずする作業があります。根と土のすき間をなくすためにくしで土を突く作業です。この作業が普通赤玉土を崩すため、植替え後に土の状態が初期の状態よりも小さくなって、結果的に保水力が上がったと考えられます

粒の大きさについては、「細粒」「極小粒」「小粒」の三相分布について書いた記事がありますので参考ください。↓↓

【盆栽の水やりを検証】乾いたらタップリとは本当だった。 この記事は読むのに10分位かかります。目次を利用してください。 水やりの基本について【初級編】 盆栽に限らず...

年数がたった赤玉土は気相率(通気性)が落ちる

2年間たった気相率の違いを示したグラフです。
赤のグラフは①~④の赤玉土の平均の気相率(通気性)です。右の黄色のグラフは2年間使用した二本線赤玉土です。

年月が経つと土が崩れてきますので、粒が小さくなり、さらに崩れた土により微塵がふえて気相率は下がります普通赤玉土は硬質赤玉土に比べて崩れやすく早く気相率(通気性)は低下することになります。

普通赤玉土は土が崩れやすく、通気性が悪くなるから乾燥しにくいだけ

2年間使用した赤玉土は気相率(通気性)がさがるので、逆に液相率(保水性)は上がります。

繰り返しになりますが、植替え作業で普通赤玉土を突っつき崩れること、年数がたって土がくずれることで結果的に液相率(保水性)が上がったわけです。それは普通赤玉土に顕著にでます。

大切なのは土の状態を知ること

少し話はずれますが、次の写真は①普通赤玉土と、④硬質赤玉土です。よく見ると①には黒い粒が混ざっているように見えます。

①と①”の乾燥後の変化を見ても、①”は硬質赤玉土に比べても液相率(保水性)が高くなりすぎていました。これはおそらく他の土が混ざっている可能性があると考えられます。

赤玉土が取れる地層は、上から黒い土、赤玉土、鹿沼土と層になっているそうです。もしかしたら、土の採取で品質に違いが出ているのではないかと思いました。

みう
みう
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。私の勝手解釈かも知れませんが、数値からこのように理解をしないと一般的に言われていることとつじつまが合わないので、私なりの解釈をしてみました。

良い赤玉土の選び方

みう
みう
具体的にどのように良い硬質赤玉土を選んだらよいのでしょうか。

土を選ぶときは袋越しにしか見ることができませんが、袋を空けなくても様々なことがわかります。ぜひ参考にして良い土選びをしてみてください。

色が均一であるか

鹿沼興産赤玉土に黒土が混ざっているかも知れないことから、見た目でわかるものとして色が均一であることで判断できるのではないかと思います。二本線赤玉土や三本線赤玉土は色がとてもそろっています。

盆栽に合った粒の大きさか

良い赤玉土をみつけるためには粒の大きさも重要です。いくら品質がよくても自分が持っている盆栽に適していない大きさでは樹の成長にも影響してしまいます。

袋の微塵の量を見て硬さを判断する

袋の中の微塵の量で、粒が柔らかく潰れやすいかを知ることができます。微塵が多いものは購入後に袋から出して日光に当てて自然乾燥させると硬質赤玉土になります。

袋の中水滴を見る

直射日光があたっていた袋を見てみると、とてもわかりやすく結露が見えます。結露が多いということは水分が土に残っていることを表しますので、袋の中をみてください。

みう
みう
購入後に自分で乾燥処理をすれば良質な硬質赤玉土となりますので、硬質赤玉土を購入することにこだわりすぎることはありません。ただ、赤玉土の品質はあとから変えることができませんので、赤玉土以外にも土が混ざっていないかを見てから購入すると良いかと思います

赤玉土のおすすめのメーカーは?

みう
みう
今回検証した4種類の赤玉土ですが、私の独断で1位、2位を決めました。多くの方が納得できるものだと思います。

他のメーカーさんの赤玉土を使ったことがないので、もっと良い土があるかも知れませんが、購入のしやすさや、お値段のことを考えて選んでみました。

1位 二本線赤玉土【一袋に粒の大きさが豊富】

二本線赤玉土は盆栽界では最も多くの人が使っている赤玉土です。その理由は私も納得です。

小粒の袋に細粒~極小~小粒が入っている

ふるいにかけるとわかりますが二本線赤玉土には、ゴロ土となる小粒、ミニ盆栽や小品盆栽の主となる極小粒、保水性を高めたいときなどに混ぜる細粒バランスよく混ざっています。

すべて同じ大きさの粒が良いのではないかと考えますが、一袋同じ大きさだとゴロ土は別で購入する必要があったり、鉢ごとに保水性や通気性を考慮できなくなります。

乾燥させるとさらに硬質になる

初期の段階でも十分に硬質赤玉土として使えますが、乾燥をさせることでさらに良質な硬質赤玉土になります。各段階に応じて使い分けができることが良いです。

値段が安い

品質が良い上にお値段が安いことが多くの専門業者さんも使われる一つの要因だと思います。13ℓ入りでも1,000円を超えないお値段です。インターネットでは高額をつけているところもありますので、ホームセンターなどで正規の値段で買うことをお勧めします。

インターネットでも良心的なお値段のところもありますので、5ℓ(約400円)、13ℓ(約800円)を目安に購入してください。

2位 三本線赤玉土【サイズが豊富でしかも均一】

写真は三本線の袋ではなく申し訳ありません。三本線赤玉土は盆栽用として代表的な赤玉土です。硬質のすばらしさは軍を抜いています。購入は専用サイトが一番です。
プランテーションイワモト

硬さはダントツ

硬質赤玉土の中でも硬さは圧倒的です。メーカーの乾燥処理がとても素晴らしく、機械により250℃の高温処理をすることで素晴らしい硬さができています。

極小粒が売っている

細粒極小粒がふるい分けられて売っているメーカーはあまりなく、私はプランテーションイワモトさん以外見たことがありません。超硬質で使いたい大きさが細かくそろっていることがすごいです。[細粒、極小粒、小粒、中粒、大粒の5展開]

高温処理で無菌に

更に250℃の高温処理のため、無菌状態だと言います。全くの無菌はあり得ないと思いますが、挿し木などをするときは雑菌が土に混ざっていないことが大切です。

みう
みう
他にも素晴らしいメーカーや商品がありますが、手に入りやすいことを考えると、この2つが最もおすすめです。

「鹿沼興産の赤玉土」は雑木に適している

何度か鹿沼興産さんの赤玉土について、黒土が混ざっているのではないかと書いてきましたが、決して混ざっているから欠点ではないことをお伝えしたいです。

水の好きな雑木類は腐葉土や黒土を混ぜて保水性を高めます。乾燥後の鹿沼興産赤玉土は保水性が格段に上がることからも、雑木類には最適です。